
命果てるまで
作詞:麻こよみ作曲:宮下健治
唄:岡ゆう子/宮下健治

いつのころからか、この時期にはデュエットものがあちこちから登場する。忘年会シーズンをあて込んで...が常だったが、国難のこんな年でもそれは変わらないと見える。
もう一つ近ごろの流行は、作曲家たちの歌手兼業。この作品では宮下健治がそれに加わった。くぐもりがちの枯れた声味で、けっこう演歌臭の強い歌い回し。それが岡ゆう子に聞かせどころ、決めどころを譲った形で、彼女の歌をサポートしているのが面白い。ネタは裏町に仮所帯を持った貧しい男女の物語。だが、タイトルほどに深刻ではない。
