
霧笛
作詞:愁木圭子作曲:鈴木淳
唄:田川寿美

歌謡曲、演歌のメロディーは大別してM型とW型の二つに分かれる。M型は中、低音からなだらかに始まるタイプで、高音のヤマ場がおおむね二カ所、W型は字の通りに、高音部から歌に入り、真ん中と最後にヤマ場の高音が来る。
鈴木淳のこの作品は、明らかにW型で、ヤマ場が三つあるからその分インパクトが強い。歌詞は七行、うまく組立てられたメロディーだから、寿美の歌も気合いが入った。
歌手生活二一年め、プライベートではおめでたもあって、転機を飾る作品になったろう。
