
みちのく風酒場
作詞:たかたかし作曲:宮下健治
唄:千葉一夫

酒場を舞台に、一番で旅の男が登場する。ラジオからは『哀愁列車』が流れ、男の飲み方に昔の彼を思い出すのは、二番に出てくる女。そうなれば三番は、そんな男女が熱くなるのがお定まりだが、二人は地魚の肴などつつきながら、ポツリポツリの四方山話...。
たかたかしが書いた三幕もの、妙にしみじみとした詞に、宮下健治が曲をつけた。こちらは昭和三〇年代ふう演歌で、春日八郎にあったかなあ...の味わいだ。
千葉は相変わらず、感情移入薄めの歌処理。それがかえって作品の色を生かした。
