2013年5月のマンスリーニュース

2013年10月2日更新


岡千秋、改めての〝初心〟に感じ入る

「このごろ、妙に忙しいんだわァ」と、岡千秋が嬉しそうにチョビ髭をそよがせる。確かに今月など十一曲中四曲も書いているから、ご同慶のいたりだ。上杉には歌の後半、たたみ込まずにゆったりめの演出。多岐川は、男唄ふう骨太メロで決め、山口にはアッと驚かす気のブルース系を提供、真咲は抒情派ふうで、彼女の特色を生かしている。
 ただ単に、多い注文をこなすのに飽き足りず、彼なりの工夫でそれぞれの色を変えようとする。岡の、中年の初心を見る気がする。