郡上八幡おんな町
作詞:彩 ちかこ作曲:四方章人
唄:永井裕子
「作曲するツボは、歌い手の力量次第」と、四方章人がボソッと言ったことがある。永井はその四方が育てて、デビューから10年余、曲を書き続けた歌手。それが歌手15年めで師弟再会の仕事になった。ツボは知り過ぎるくらい知っていよう。
永井の歌が泣き歌になった。母との暮らしが役割で、恋を諦めるのが歌の主人公。サビあたりでそんな思いを揺らし、歌が切迫感を増す。この歌手、はなから声味に哀愁の色を持っているのを生かそうとする作戦、元気なばかりが裕子じゃない!ことと、その成長ぶりを強調したいのだろう。