2014年10月のマンスリーニュース

2014年10月1日更新


隙き間狙いは、挑戦のひとつだ

 西方裕之の『おやじのたそがれ』は、多芸の物書き高田文夫のクセ球、山本譲二の『北の孤愁』は昭和40年代ふう直球、島津悦子の男唄『惚れたのさ』は、威力そこそこのカーブ...。 いずれも流行歌の隙き間ねらいの企画である。昔、〝演歌の竜〟の馬渕玄三氏は、大晦日に温泉で「紅白」を見て、出て来なかったジャンルの歌づくりで新しい年を始めた。「これがてっとり早い勝負でね」と、隙き間ねらいの妙を教えてくれたことを、思い出した。