2015年4月のマンスリーニュース

2015年4月1日更新


これがご時世なりの泣き方かなァ?

 MCの編集部から届いたリストは、10曲中9曲が女性歌手の新曲。たまたまのことだろうが、いずれ菖蒲かかきつばたの賑いだ。
 多いのは失恋の女心ソングだが、共通点は嘆き方や切ながり方に、かなり抑制が利いていること。ひと昔前までなら、身をもまんばかりの訴え方、迫り方になったろうが、どこか醒めた眼の、自立の気配がある。多事多難の平成、世情は混とん、みんなうそ寒く、浮かぬ気分でいる。歌で泣き叫ばれても、うっとうしさが先に立って嫌われるかも知れない。