おんなの情歌
作詞:田久保真見作曲:あらい玉英
唄:服部浩子
別れを予感する女主人公は、そんな夜に一番好きな紅を引く。抱いて欲しいと言えないから、男の肩を小さく噛んだりする。田久保真見の詞は、女性らしいこまやかな表現だ。
あらい玉英の、ゆるみたるみのない曲を、服部浩子が切なげに歌う。ビブラート大きめな歌い伸ばし、時おり歌でシナを作って、これが近ごろのこの人流か。
以前の彼女は、作品に何も足さず、何も引かずに、率直な歌唱が特徴だった。それがこういうふうに変わったことに、この人の歌って来た年月がしのばれる。