2017年3月その他1

2017年5月1日更新


はぐれ花

はぐれ花

作詞:麻こよみ
作曲:徳久広司
唄:市川由紀乃
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 波に乗っている歌手で、力量にも応分の自負を持つ。ここで一発!と、決め打ちの力作を行く野心が、あらわになってもいい時期だが、市川チームはそれを避けた。たっぷりめの語り歌志向で、歌唱は抑えめ。
 人の幸せ、ふしあわせは「ままにならないことばかり」とする麻こよみの詞に、演歌王道ふう徳久広司の曲。はぐれ花の女の哀しさを、泣かないで、嘆く気配にとどめた。
 そこそこ歌巧者の評価はあるが、声に頼り節を誇示することはない。語り口に独自の色を作るのが肝要...と先行きの可能性も残した。