新歩道橋

2016年10月9日更新


新歩道橋960回

 歌手山内惠介が、東海道新幹線の小田原駅を降りたのは午後3時1分。そこから南足柄市文化会館ホールへ車で駆けつけた。東京での仕事のメークはそのまま、衣装はさすがに着替えている。拍手と歓声に迎えられてステージに現れたのが午後4時。「スポットライト」「恋する街角」「流転の波止場」の3曲を歌って・・・

新歩道橋959回

 「同行二人」という言葉がある。「どうぎょうににん」と読み、巡礼者が「いつも弘法大師とともにある」という祈りを込めて、笠などに書きつける。作曲家船村徹の場合は、心友の作詞家高野公男が弘法大師に当たるように思える。船村が24才の時にブレークした「別れの一本杉」は昭和30年のヒットだが、コン・・・

新歩道橋958回

 21年前の1995年5月8日、テレサ・テンはタイのチェンマイのホテルで亡くなった。42才の若さで、ぜん息による呼吸困難のためである。同行していたのはフランス人の自称カメラマン、ステファン・ピエール。14才年下の恋人のイケメン。テレサは常々郷ひろみや田村正和が好きだと言っていたが、ピエー・・・

新歩道橋957回

 電話の受け答えで、少々不安になった。相手は星野哲郎の特番を作ると言うのだが、星野の世界にどの角度から入るのかと聞くと、口ごもりがちになる。とにかく会おうと約束して、ついでに...と助言を一つした。僕が書いた「海鳴りの詩・星野哲郎歌書き一代」を大急ぎで読むといい。エピソードが沢山書き込ん・・・

新歩道橋956回

 暑い。猛烈に暑い日々だが、沢竜二の「サマー・ワン・デイ・ステージ」は8月8日、新宿・紀伊国屋ホールで、昼夜2回の公演を終えた―と書くのは、この欄締切りの4日午後にやっつけた予定稿。時間を争う新聞づくりではよくやった手だが、なぜかこの夏は、出演した芝居の3本ともが、このタイプ。読者諸兄姉・・・

新歩道橋955回

 美空ひばり家の嫁加藤有香によれば、  「白い猫に出会うと、その日一日、必ずいい事がある」  という。それじゃ僕は文字通り〝日々是好日〟だ。わが家の「パフ」は、化粧用品のそれが名前の由来で、純白の美猫。7月に芝居を2本もやれたのは、そのご利益かも知れぬ。  有香のダンナ、つまりひばりの息・・・

新歩道橋954回

 この年になって、脳ミソの使用法に思い悩むことになろうとは、夢にも思わなかった。芝居のセリフの入れ場所についてだ。東宝現代劇75人の会の「坂のない町~釣船橋スケッチ」(横澤祐一作、丸山博一演出)は、深川江戸資料館小劇場で、5日間7公演を終えた。千秋楽が7月10日で、盛大な打ち上げをやった・・・

新歩道橋953回

 「今回はすまないねえ。辛抱役で苦労をかけます」  作者の横澤祐一からそう言われた。辛抱役? 初耳である。どういう役ですかと聞いたら、説明セリフが多いんでね...が答え。その割に見せ場が少ないと言うことらしい。7月6日昼が初日の東宝現代劇75人の会公演「坂のない町~釣船橋スケッチ」(深川・・・

新歩道橋952回

 芸映の青木伸樹会長が亡くなった。その一報は元RCA―テイチクの佐藤裕一氏からの電話。深夜に留守電で聞いて、ふっと体中の力が抜けた。スポニチの駆け出し記者時代からずっと目をかけて貰った恩人の一人だ。翌日、事務所からの訃報がFAXで届く。6月12日に心不全で亡くなって享年90才とある。何は・・・

新歩道橋951回

 7月下旬、路地裏ナキムシ楽団の公演に参加する。といっても別に、歌を歌ったりする訳ではない。バンドと役者が共演する新機軸パフォーマンスだが、今回は「オンボロ観覧車」が外題だ。この楽団の7回目の公演で、下町の遊園地が舞台。しかも閉園当日という設定で、そこに集まる人々の悲喜劇が展開する。  ・・・