新歩道橋

2017年11月19日更新


新歩道橋1000回

 「次回は1000回ですから...」  編集部の寺澤有加里クンからの電話、心なしか声に笑いの気配がある。オメデトウの気分か。  《そうだよな、えらいことになったもんだ...》  と、当方はつい感慨深くなりかかるが、待て! 待て! と、自分を抑える。実りの秋だからあちこちに、イベントが山盛・・・

新歩道橋999回

 時間ぎりぎりに飛び込んだ新宿文化センター大ホール、客席の1階20列に手前から作曲家岡千秋、作詞家石原信一、編曲家前田俊明が並んでいた。10月23日、未明に大きな台風が関東を駆け抜け、まだ天候が怪しげな夜で、神野美伽のコンサート2017がその催し。  「おっ〝竜の海〟の3人が揃っているな・・・

新歩道橋998回

 読経の途中で僧侶が椅子から立ち上がった。  「喝!」  と、びっくりするくらいの大音声。どうやら臨済宗の引導らしく、だとすればここで、友人の俗名赤間剛勝は、戒名の「金剛院響天勝楽居士」に替わったのか。10月17日午前、大田区東海の臨海斎場で営まれた葬儀告別式のこと。お経は「ナムカラカン・・・

新歩道橋997回

 10月3日火曜日夜、川中美幸はNHKテレビの「歌コン」で「おんなの一生~汗の花」を歌った。1日に母親久子さんが亡くなって、わずか2日後の生放送である。  《つらい選曲だな。彼女、大丈夫か!?》  テレビを見ていて僕は、川中の心中をおもんばかった。作品が作品で、歌の主人公は久子さんそのも・・・

新歩道橋996回

 数え切れないくらい沢山おじぎをした。9月25日夜、帝国ホテルで開かれた日本作曲家協会の創立60周年記念パーティー。どっちを向いても知り合いの顔ばかりで「ごぶさたしておりまして...」から「おっ、元気?」まで、あいさつもいろんなタイプになる。こういうのも久しぶりで、近ごろは浦島太郎みたい・・・

新歩道橋995回

 8月末、夏の終わりを信州・蓼科で体感した。お次は9月のはじめ、確実にもう秋...とうっとりしたのが彦根~長浜の琵琶湖畔の旅。酷暑の東京を離れて、旅はいいな、季節のうつろいを感じるものな、と味な気分になった日々...。  信州で一足早い秋に出会ったのは、8月30、31日の2日、三井の森蓼・・・

新歩道橋994回

 作詞家もず唱平は、今年歌書き50年、来年8月には80才の傘寿を迎える。  「それはめでたい。何事かあればいつでも駆けつけるよ」  と、川中美幸側近の岩佐進悟やプロモーター「デカナル」の小椋健史社長と約束した。今年3月、大阪・上六の居酒屋「久六」あたり。川中の新歌舞伎座公演に出ていた僕と・・・

新歩道橋993回

 「全然久しぶりって感じはないわ。いつもテレビで見てるからさ」  東宝現代劇75人の会のお仲間、村田美佐子や古川けいからそんな声がかかる。BSテレビの昭和歌番組が、そんなに注目されているのか...と、改めて感じ入りながら、  「いやいや、どうも...」  などと、こちらはあいまいな対応で・・・

新歩道橋992回

 「要は口べらしですよ。俺が集団就職列車に乗った理由は...」  歌手新田晃也が他人事みたいに少年時代を語ったから、胸を衝かれた。極度の貧しさで食糧問題が深刻な家庭から、役に立たない子が放り出される。飽食の時代の今日、もはや死語かと思っていた「口べらし」は、文字通り〝食べる口〟をへらす庶・・・

新歩歩道橋991回

 「おっかあ、そこんところ、よろしく頼むよ」  鳥羽一郎が口にした懸念は弟分の歌手静太郎、天草二郎の今後。「おっかあ」と呼びならわしている相手は喜怒哀楽社社長の福田佳子さんで、亡くなった作曲家船村徹夫人だ。同席した静がウンウンと肯く。天草はテレたような微笑を浮かべた。万事判っている! の・・・