新歩道橋

2022年7月7日更新


新歩道橋1129回

 観客に「え~ッ」とか「わあ~」とか「マジか!」とか思わせたい。そう驚かせたいのが作・演出の堤泰之の意図だとすれば、氷川きよしは〝待ってました〟とばかりに共鳴、すっかり〝その気〟の舞台を展開しているようだ。彼の特別公演「ケイト・シモンの舞踏会~時間旅行でボンジュール~」だが、6月が東京・・・・

新歩道橋1128回

 見慣れない数字が並んだケイタイ番号だが、とりあえず受話器を取った。「もしもし…」と、相手は聞き覚えのありそうな声だが、誰かは判らない。それが神野美伽本人だったからうろたえた。前日の6月7日夜、中野サンプラザホールで、彼女のコンサートを見たばかりだ。 「まだボディブローが効いてるよ。パワ・・・

新歩道橋1127回

 《そうか、今度はその手で来たか、なかなかの生地で、こまやかな仕立て方…》 そんなことを思いながら、坂本冬美の「酔中花」を聴き直した。ひと晩あいだを置いて、もう3度めになるか。吉田旺の作詞、徳久広司の作曲、南郷達也の編曲と三拍子揃って、冬美の出番が整えられている。 〽後をひくよなくちづけ・・・

新歩道橋1126回

 その日の夕方、渋谷のライブハウスPLEASURE PLEASUREの関係者受付には長い行列が出来た。知人を見つけて手を挙げる女性、グウタッチする男性4人組、仕事の続きみたいに小声の会話の男女…。いろんな業界の匂いを漂わせる人々が「山崎ハコ・バースデイライブ復活! 〝飛びます〟」開演前の・・・

新歩道橋1125回

   カラオケ雑誌で歌詞を先に読んだ。朝花美穂の「しゃくなげ峠」だが、もず唱平ならではの世界、ドラマ設定も情感表現の確かさも、久しぶりにいい仕事をしている。 《それにしてもおかしいな。なぜか出来たぞ! の報せがない―》 新曲が出るごとに、どや顔のCDが届く相手なのだ。長いつき合いだからこ・・・

新歩道橋1124回

 《「カップリングソング・ライター」って呼べる作曲家も居るんだ…》 4月8日夜、赤坂のMZES TOKYOで田尾将実のライブを見てそう思った。メインの曲は歌い手のキャラや制作者の狙いなど、いろんな条件と制約がある。曲づくりはそれに添って万全を期す。しかしカップリング曲は、書き手の裁量に任・・・

新歩道橋1123回

〝旅役者見習い〟を自称している。縁あって大衆演劇界の雄・沢竜二の全国座長大会にレギュラー出演しての身分。〝旅役者〟〝ドサ役者〟を誇称する沢のひそみに習ってのことだ。 3月27日午後の池袋、シアターKASSAIの舞台で、 「親分大変だ! 親分…、じゃなかった、大変だよ沢さん!」 やくざの代・・・

新歩道橋1122回

 ひと仕事が終わる。「お疲れさんでした」のあいさつのあと、相手の眼を見ると、 「軽く一杯いこうか!」 なんて言葉がすい…と出てくる。去年の夏、7月19日の日曜日も、そんな空気になった。神奈川県民ホールで福田こうへいのコンサートを見てのことで、相手は作詞家の坂口照幸。 横浜の「中華街でも…・・・

新歩道橋1120回

 タイトルからして「やせっぽちのカラス」である。意表を衝かれるが、何だかふっとなつかしげな気分にもなる。で? そのカラスがどうしたのさと、こちらは、聞き耳を立てる。そのカラスは、泣いていると言う。「世知辛い時代になったね」と―。 歌っているのはおがさわらあいという歌手。隣りでギターを弾い・・・

新歩道橋1119回

  《そうか、彼も今年1月で古稀を迎えたか。それにしてはジャケットの横顔写真、けっこう若く見えるじゃないか…》 届いた花岡優平のシングル「恋ごころ」を眺めて、少し穏やかな気分になる。1月中ごろからずっと、東京や神奈川は好天続き。葉山のわがマンションの正面には、見本みたいな雪の富士山が鎮座・・・