小西良太郎のカラオケ談義

2021年9月5日更新


山崎ハコの辛い胸中を聴いた

殻を打ち破れ234回  ステージに上がる踏み台が3、4歩分。  ≪ここでふらついたら、ヤバイよな…≫  と、腹筋に力をこめた。背後の客席には知った顔がそこそこ。年は年にしても彼らには「やっぱり年だな」と思われたくない。  ステージ正面にギタリスト安田裕美の遺影。形通りに献花する。不謹慎な・・・

熟女トリオと三山ひろしを観た!

殻を打ち破れ233回    JR中野駅のホーム午後2時20分過ぎ、下りのエスカレーターの列に加わってふと思った。この行列はおそらく、その後右折して改札口へ向かうだろう。ニヤニヤしながらついて行くと、熟女集団の行動はその通りになった。目指すは中野サンプラザ。この日6月3日の午後3時から「三・・・

寺本幸司が音楽生活を総括した!

殻を打ち破れ232回  ≪「ドキュメンタリー青春」なぁ、当時田原総一朗が仕切ってたシリーズで、テレビ東京の人気番組だった。戦闘的な語り口が若者に受けていた…≫  友人の寺本幸司が上梓した「音楽プロデューサーとは何か~浅川マキ、桑名正博、りりィ、南正人に弔鐘は鳴る」(毎日新聞出版刊)を読ん・・・

え? 昭和の美智也&令和のこうへい?

殻を打ち破れ231回  3月15日、東京・関口台のキングレコード・スタジオへ出かけた。秋元順子の新曲『いちばん素敵な港町』と『なぎさ橋から』の編曲打合わせ。作曲した杉本眞人とアレンジャー宮崎慎二が話し合うあれこれをプロデューサーの僕はニコニコ聞いている。大病克服中の作詞者喜多條忠は所用で・・・

林あまりと満月を見た!

殻を打ち破れ230回  2021年2月27日(土)午後4時30分、所は東京・明治座の1階席正面11列25番に、僕は居た。そこから左へ3席ほど空いて、林あまりが居る。歌人で演劇評論家、大学の先生で敬虔なクリスチャンという才媛。30年近いつきあいの僕らが、並んで向き合った舞台は「坂本冬美芸能・・・

春奈かおりに、いい歌が出来た!

殻を打ち破れ229回  その娘とはしばし顔を合わせていた。笑顔がよくて物腰てきぱき。初対面からごく自然な愛嬌があり、長くつき合ってもなれなれしくはならない。人づき合いがいいバランスの彼女を、親友の歌手新田晃也は「俺の弟子です」と、事もなげに言った。  その人・春奈かおりが、久々の新曲を出・・・

僕も桑田の「術中」にはまった!

殻を打ち破れ228回  何しろ歌い出しから、主人公は「土の中」なのだ。死者をしのぶ歌は数多くあり、決して歌謡曲のタブーではないが、こうまでズバッと来ると、どうしてもドキッとする。タイトルがタイトルだから、多少身構えてはいるにしろだ。  坂本冬美の新曲『ブッダのように私は死んだ』についてな・・・

岩本公水の「憑依ぶり」を観る

殻を打ち破れ227回  ≪オヤッ! そういうふうに歌に入るのかい。ちょっとしたお芝居仕立てに見えるけど…≫  岩本公水の生のステージで気がついたことがある。曲前のトークはほぼ素顔。それが自分で曲目を紹介して、イントロが始まった瞬間に、彼女は歌の主人公になっている。以後歌はヒロインの心情を・・・

神野の『泣き上手』ふたつの匙かげん

殻を打ち破れ226回   ≪ほほう、なかなかに...≫  と、神野美伽を聞いたあと、頬をゆるめた。新曲『泣き上手』のタイトルにひかれて、CDを回す。松井五郎の詞、都志見隆の曲、萩田光雄の編曲という顔ぶれにも興味がわいた。もちろんポップス系の歌謡曲、それを近ごろロック乗りもやる神野用に、ど・・・

もず唱平、戦後75年を謳う

殻を打ち破れ226回