小西良太郎のカラオケ談義

2022年12月3日更新


中条議員は『カサブランカ浪漫』をどう捌けるのかな?

殻を打ち破れ249回  或る日突然、赤トンボの群れが現われる。まるで湧いて来た勢いで、マンション5階に住む僕の、眼の前まで舞い上がる。海辺の町への秋の知らせだ。10月2日、対岸の箱根や伊豆半島の稜線を染めて、陽が沈む。中央に影絵の富士山がクッキリ、上手の江の島燈台の光りが回りはじめ、下手・・・

髙瀬一郎の『望郷歌』は船村作品の典型だ!

殻を打ち破れ248回  便りが来たのにリアクションを先延ばしにしたら、ひどく心配した友人がいる。音楽プロデューサー境弘邦。これがなぜか遠回しに、別の友人に質した。  「あんたはしょっ中彼と連絡を取ってんだろ? 音沙汰ないけど元気なのか? 年が年だからな。何事もなければいいが…」  そう言・・・

葉山の花火と和也社長と鮫島有美子と…

殻を打ち破れ247回  突然、花火があがった。夕方の六時ごろ。  ≪え~と、何だっけな、あの花火は…≫  僕は読みかけの本から目をあげ、ボーッと考える。あれは何かの合図か、そうだ、今夜、花火をやるぞ!というお知らせの一発だ! 7月28日、葉山の花火はそれから1時間半くらい後に始まった。コ・・・

津川鵣汀は立派な座長になっていた!

殻を打ち破れ246回    「立派になったな、うん。感激したよ、見事な座長ぶりだ。見に来てよかった、会えてよかった!」  ま、本当にそう思ってはいたが、口に出していい相手だったかどうか?「剣戟はる駒座」の座長・津川鵣汀。いくらこちらが年上としてもキャリアがまるで違った。13年ぶりに横浜の・・・

こんな平和でも 大事にしようヨ

殻を打ち破れ245回  ≪素人の歌巧者というのも度し難いもんだ。カメラ目線、挑む色でまっすぐに眼を据えて来るじゃないか…≫  スクリーンにクローズアップされた女性から目を落として、僕は審査表に点数を走り書きする。最高点から「2」点減らした数字。後からもっと凄い人が出て来た場合の予備だが、・・・

船村徹も来年は7回忌だ…

殻を打ち破れ244回  『泣き虫人生』『ハンドル人生』あたりから鼻歌でなぞる。ああ船村徹作品だな…とうなずく人が居たら、相当なはやり歌通である。それが『ご機嫌さんよ達者かね』や『あの娘が泣いてる波止場』あたりになれば、そうそう! と合点する向きも増えようか。昭和30年に世に出た高野公男・・・・

弦哲也の57年間を辿った

殻を打ち破れ243回  名手! と紹介された。尺八の素川欣也氏。吹き口に情熱そのものを注ぎ込むような演奏が、会場の空気を揺すり圧した。ひなびた味わいがドラマチックな起伏を示して、ふと『リンゴ追分』の1フレーズを聴いた心地もする。それが『与作』のイントロに収まって、弦哲也が歌に入る。何だか・・・

三沢に神様がついたのか?

殻を打ち破れ242回  ≪ほほう、何とまあ、似合いの曲に出会ったもんだ…≫ テレビで歌う三沢あけみと新曲『与論島慕情』を見比べ、聞き比べてそう思った。『島のブルース』でいきなりブレーク、それを代表作と歌い続けて来た人である。あれはたしか奄美大島が舞台。それが今度は与論島である。長野出身な・・・

山田!『一本道の唄』いいよな…

殻を打ち破れ241回   「山田、40周年だってな。記念曲は出来てるのか?」  「はい。サンプル盤と資料、持って来てます!」  鳥羽一郎のマネージャーとのやり取りである。マネージャーで年下とは言え他社の社員。それを呼び捨てにするのは乱暴に過ぎようが、僕らの間にはそれでいいとする黙契がある・・・

星野哲郎-喜多條忠 伊東に縁を辿って…

殻を打ち破れ240回    星野哲郎の著書「妻への詫び状」に「我が“神田川”時代」という一節がある。昭和32年の秋から東京・吉祥寺の「いずみ荘」というアパートの四畳半で、朱実夫人と同棲生活をはじめたころを述懐する章だ。  「僕らは貧しかったが、幸せだった。(中略)若いふたりの同棲生活を歌・・・